Archive - 5月 2011

時系列での相関を調べることが出来る「Google Correlate」が公開

correlate-japan

Googleは5月25日に、時系列での相関を調べることが出来る「Google Correlate」をGoogle Labsで公開しました。

Googleは、どれくらい検索されたかを時系列グラフで表示できる「Googleトレンド」「Google Insights for Search」を提供していますが、「Google Correlate」は”Correlate”という通り、検索語や時系列の数値をアップロードすることによって、それと似た相関のあるものを見つけることが出来ます。この相関を見つける技術は、マンガ風に紹介していますが、Googleがインフルエンザ流行傾向を予測するために28か国で公開した「Google flu Trends」の技術を利用しています。

これまで、自社の商品やサービスの検索ワードと相関のある検索ワードを調べるためには、検索ワードを推測して探さなければ行けませんでした。もしかすると、予想外なワードが相関していると出てくるかもしれません。順番としては、Google Correlateで相関のあるワードを見つけ、そのワードをGoogle Insights for Searchで詳細に調べる、というようになるのではないでしょうか。

ユーザーが利用する方法は以下3つです。

  • 相関を見たい検索語を入力する
  • 時系列データをcsvでアップロードするか、値を直接入力する
  • 時系列のグラフをマウスで描く(Search By Drawing)

相関はピアソン相関係数で計算しているそうで、今のところ正の相関しか見ることはできませんが、逆相関を調べるためには入力する値に”× -1″をしてマイナス値にすることによって調べることが出来ます。

現在、Google Correlateで使用されているデータは、2003年以降のアメリカ全体とアメリカの各州ごとの検索結果のため、現時点では日本語の検索クエリーなどはほとんど使えません。(全く使えないと思いきや、いくつか試してみると時々結果が出る言葉もあります。)

ちなみに「japan」で検索してみると、震災のあった2011年3月当たりでドカンと急上昇していますが、相関結果の4つ目に「japan location」とあります。アメリカ人は日本が地図のどこにあるかあまり知らないと言うことなんでしょうね。


ソーシャルメディア成熟度曲線とソーシャルCRM(sCRM)

CollectiveIntellect

 

 

Collective Intellectという会社は『ソーシャルCRM(sCRM)』のリーディングカンパニー(競合は、日本ではネットレイティングスが提供しているBuzz MetricsやSalesforceに買収されたRadian6)で、『ソーシャルメディア成熟度曲線(Social Maturity Curve)』の各フェーズに沿ってソーシャルインテリジェンス分析ツールを「CI:Insight」というプラットフォームで提供しています。

『ソーシャルメディア成熟度曲線』とはどういうものなのか、これはCollective Intellectがサイトで説明をしています。

企業がソーシャルメディア分析を行う課程は以下のようになるそうです。

  1. ソーシャルモニタリング
    ファーストステップとして、顧客が自社の商品やサービスについてソーシャルメディア上でどのような会話・ディスカッションがされているのかをトラッキングします。

  2. ソーシャルプレゼンス
    ソーシャルモニタリングフェーズで顧客がどのようなメディアに参加しているかわかったら、クリック数増加や自社の新製品・新サービス・キャンペーン認知度向上、インフルエンサーにリンクをシェアしてもらうためにはどうすればいいかの戦略を立案し、実行します。

  3. ソーシャルリサーチ
    顧客の詳細や嗜好などの情報が集まってきて、整理できるようになってきます。これらの情報は、広告・ブランド評価・ロイヤルティ・カスタマーサービス・製品革新等の戦略伝達の助けになります。そして、ソーシャルメディアプラットフォームごとに効果的にエンゲージメントを高める戦略を立てるめ、顧客のセグメント分割を行います。

  4. ソーシャルCRM & ターゲティング
    顧客との関係性が構築でき、顧客ごとに最適な時間・場所に期待に沿った広告・メール・直接的なコンタクトをすることが出来るようになり、ROIを高めることが出来ます。

  5. ソーシャルBPM & エンゲージメント
    最終的に組織内のチームや個人によって適切に収集された情報は、組織内で共有され、更に効率的に分散されたコミュニケーションモデルをワークフロープロセスとして落とし、顧客の興味・意図に裏付けされた答えを提供することが出来るようになる。

更に詳しい情報はHP上にPDFで書かれているので参照してください。

その中で、ソーシャルCRMについては近年、日本国内でも取り上げられています。特に以下の2つの資料は参考になると思います。

■野村総合研究所
2015年度までのソーシャルメディアの進展とCRMへのインパクトを予測した「ITロードマップ」を発表

■ホットリンクの内山氏による発表資料
[iframe http://www.slideshare.net/slideshow/embed_code/6967348 550 442]

 

Collective Intellectの「CI:Insight」というツールはどのようなものなのか、5月26日のブログ記事に2つ事例動画が載っているので興味ある方はご覧ください。

Collective Intellect ブログ
Using Social Media Analytics to Extend Business Intelligence

 

IBMのBIが向かう先、「Big Dataアーキテクチャ構想」

ibm_bigdata

ビジネスインテリジェンスについての情報を追い始めてまだ月日が浅いですが、最も情報収集が難しいのが複雑な製品群を持つIBMです。

今月もIBMの様々な製品の最新バージョンがリリースされています。5月23日の「InfoSphere BigInsights」と「InfoSphere Streams」の新バージョン発表に関するニュース記事が多くのWebメディアで書かれましたが、ほとんどの記事の内容がそれぞれの製品に関することのみです。

その中で、BIも絡めた内容になっていたのは以下2つありました。

@IT MONOist
設備監視、センサーネットワーク管理などに適したデータマネジメント製品

ASCII×TECH
IBM、ゼッタバイト時代のビッグデータ解析に挑む

IBMのBIツールであるCognosは、もちろんそれ単体でも提供されていますが、数多くあるIBMのインフォメーション・マネジメント製品と共にパッケージとしても提供されています。例えば、5月13日に新バージョンがリリースされた(リリース記事すら出てこない)「InfoSphere Warehouse」です。

IBM InfoSphere Warehouse Packs – An Overview
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=KTPQn8z8M3g[/youtube]

Cognosも絡め、ターゲットごとにも動画があります。
IBM InfoSphere Warehouse Pack for Customer Insight
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=icB9n34lOBs[/youtube]

BIベンダー各社もBig Data対応として、EMC Greenplum HDをサポートすることを以前書きましたが、既にBig Dataソリューションを持つIBMは、hadoopを独自の技術で組み込んだ製品「InfoSphere BigInsights」とCognosやSPSSなどのビジネス・アナリティクス製品を連携させる構想があるそうです。

同社ではこのBigInsightsを同社が持つCognosやSPSSなどの分析ソリューション、Netezzaなどの主要ベンダーのデータウェアハウスとの連携を視野に入れた「Big Dataアーキテクチャ構想」のコア機能「Big Data Entereprise Engines」の中心に位置付けている。

この「Big Dataアーキテクチャ構想」って何だと思って検索しても全く情報がないので、今後この構想に関する発表もされるのでしょうか。

最後に、5月17日にIBMがインフォメーション・マネジメントに関する動画を公開してていたのでご紹介します。
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=_0imaQlHfHw[/youtube]

MicroStrategyのFacebookアプリ「Wisdom.com」を試してみた

wisdom

MicroStrategyの副会長兼COOであるサンジュ・バンサル氏が5月16日、今後の戦略についての記者会見を日本で行いました。主なトピックはクラウドでの提供とモバイルBIについてでしたが、一番興味を持ったのはFacebookアプリとして提供している「Wisdom.com」についてです。

BIベンダーがなかなか参入してこないのがソーシャルインテリジェンスの分野です。先日AVOSがリアルタイムBIプラットフォームのTap11の買収を発表したり、その前にはSalesforceがソーシャルメディア解析ツールのRadian6の買収を発表したことが話題になりましたが、ソーシャルメディアモニタリングに力を入れてくるのはWebサービスの企業がほとんどで、BIベンダーはこの分野には入ってきません。

今のところソーシャルインテリジェンスのデータは、その分析ツールの中でのみ閲覧されていますが、今後は自社のビジネスデータと結合した分析をしたいというニーズが出てくるでしょう。それぞれのソーシャルインテリジェンス分析ツールではデータ出力の機能がまだ充実しておらず、もし実際にデータをBIツールに入れて関連性を見たいと思っても簡単にはできません。

そんな中、MicroStrategyが「Wisdom.com」というFacebookアプリの提供を始めました。このアプリでは過去30日分のデータからフィード分析などの分析をしてくれます。文章中の言葉から様々な感情やシチュエーションを分析しているらしいですが、まだ日本語には対応していません。私の友人が投稿・友人に投稿された英語のフィードからでも、Romance,Family,Travelなど文章から推測して正確に分類されていました。

もし英語を使っている友人が多ければ、試してみてください。公式サイトから「Install the App」でFacebookでの承認をし、1日経たないとデータの分析結果が生成されないのでご注意ください。

MicroStrategyでは100人のエンジニアがFacebookのデータ分析ついて関わっているそうで、今後の展開に期待します。

参考記事:
CIO ONLINE
マイクロストラテジー、BIプラットフォームの最新版とFacebookアプリを発表
クラウドWatch
マイクロストラテジー、年内にもBIクラウドを開始か?

Google Apps Marketplaceでデータ分析・BIサービス「Zoho Reports」を提供開始

zoho_reports_google_apps

 

ZohoはGoogle Apps MarketplaceにZoho CRMなど既に5つのサービスを提供していて、今後5週間に渡って毎週1つずつ新しいサービスの提供を追加していくことを先週発表していましたが、5月18日にその第1弾としてZoho Reportsのサービス提供開始を発表しました。

詳しくは以下のZoho blogsの記事をご覧ください。

Google Apps マーケットプレイスでデータ分析・BIサービス「Zoho Reports」を提供開始!

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=XI9Q1tS7zNQ&feature=player_embedded#at=54[/youtube]

 

Google DocsのSpreadsheetsがピボットテーブル機能を追加したという記事を書きましたが、Zoho ReportsはGoogle Spreadsheetsのインポートにも対応しているので、Google Appsを使われている方であればわざわざGoogle Spreadsheetsのピボットテーブル機能を使わず、データだけSpreadsheetsに置いて分析はZoho Reportsを使うという使い分けもできると思います。