次世代 (第四世代) SQL Server ”Denali”はセルフサービスBIを更に加速させる!

ロサンゼルスで7月10日~14日に開催された「Worldwide Partner Conference」では、現在開発中の次世代 SQL Server Code Name “Denali”のデモンストレーションが多く行われました。

そして12日、ついにCTP3(Community Technology Preview)が公開され、これまで(CTP1で)は実際に使うことの出来なかったDenaliの新機能を試すことができるようになりました!日本語版も用意されているので、私もインストールして試してみようと思っています。

SQL ServerのBI機能については、2008 R2でPowerPivotが追加され、誰でも操作できるセルフサービスBIを掲げました。そしてDenaliでは、データの可視化だけでなく多くの点でBI機能が大幅に強化されます。

Denaliは以下3本の軸で機能が強化・改善されます。

それぞれの軸で、BI機能に絞ってどのように進化するのかを説明します。

まずは①MISSION-CRITICAL PLATFORMです。

この中で最も重要な新機能は、コードネーム”Apollo”と呼ばれるカラム(列)ベースのクエリアクセラレータです。カラムストア型データベースはBig Data時代のデータ処理高速化技術の一つとして、IBM NetezzaSAP HANASybase IQOracleExadataCassandraなど多くのDWHアプライアンスやDBに使われています。(カラムストア型DBやインメモリDBなどの技術については今後紹介していきたいと思っています。)

カラムストア型DBであることで、高い圧縮率とディスクI/Oの削減などによって、BIにとって大事なデータ処理の高速化を実現することが出来ます。これまで、もしSQL Server Analysis ServicesやReporting Servicesを使っていたとしてもSQL Serverでは大量データには対処できず、別のDWHアプライアンスなどを導入する必要がありました。今後はMicrosoft製品に一貫したBI環境を構築することができるようになります。

 

次に②DEVELOPER and IT CONDUCTIVITYです。

 コードネーム”Juneau”という新しい開発ツールが提供されます。2008 R2までは、SQL Server のインスタンスやデータベースへの管理・運用は SQL Server Management Studio で、Integration ServicesやAnalysis Services、Reporting ServicesはBusiness Inteligence Development Studio で作業するというように使い分けなければいけませんでしたが、DenaliからはこのJuneauというツールだけで管理などを一元化できるようになります。

また、テキストや画像ファイルなどのRDBには格納できない非構造化データをFileTableというところに格納することによって、ファイルシステムに直接アクセスするプログラムを修正せずにDB内外からシームレスにアクセスが出来るようになるそうです。

 

 

最後に③PERVASIVE INSIGHTです。

目玉はプロジェクト”Crescent”という、これまでのReporting Servicesを大幅に進化させた、Silverlightを利用したインタラクティブなレポーティング・プレゼンテーションツールです。

BIツールはデータ処理の高速化はもちろんですが、なによりもデータを簡単に見たいように操作・分析できることが重要です。では、このCrescentではこれまでの(結構静的だった)Reporting Servicesからどのような進化をするのか、18日に公開されたばかりの以下の動画をご覧ください。(720pまで解像度を上げられます。)

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=TURzIxZTFaY[/youtube]

 

見ていただいてわかるように、ドラッグ&ドロップによる簡単な操作でグラフなどが作成でき、クリックで複数のチャート・グラフなどが連動した直感的な絞り込みなど、本当に誰でも簡単にデータ分析ができそうなツールになりそうです。

また、PowerPivotもDenaliで進化し、一足先に「Microsoft SQL Server  コードネーム ‘Denali’ PowerPivot for Microsoft Excel (CTP 3)」として公開されています。Denaliでは、新しいDAX(Data Analysis Expressions)が追加されていたり、時間軸設定が簡単になったり、ドリルスルーができるようになったりと、色々な機能が追加されているようです。こちらも詳細がわかり次第、紹介したいと思います。

 

この次世代SQL Server “Denali”がいつ正式リリースになるかは未定ですが、PowerPivotで謳ったセルフサービスBIが更に進化するであろうということを、今回のCTP3の公開によってイメージしやすくなりました。

今後もリリースに向けてどんどんと情報が公開されてくると思いますので、また紹介したいと思います。

 

日本語でのSQL Server “Denali”についての記事:

EnterpriseZine

2008 R2、Denali、そしてSQL Azure… 日本マイクロソフトに聞くMicrosoft SQL Serverロードマップ
あたらしいSQL Server/Denaliの世界

MSDN Blogs > 雲のごとく
Next SQL Server ”Denali” CTP3 公開だん!!そろそろ新機能に触れてみよう。

                  

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