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CIOのためのBIプロジェクトのリスクを最小限に抑えるための5つのルール

Word Cloud "Risk Management"
CIOがBIプロジェクトを立ち上げ、遂行するに当たってリスクを最小限に抑えるためのルールの中から大事なトップ5が取り上げられていたので紹介します。

CIO Magazines(Australia) 
Top five rules for CIOs to minimise risk on BI projects

あくまでトップ5なのでこれだけ注意すればいいわけではありませんし、これはあくまでCIOということでマネジメント層にとって大事なことで、プレイヤーにとってのルールは別にあります。


読んでいただければわかりますが、これらはBIプロジェクトに限らずあらゆるプロジェクトに当てはまりそうなマネジメントのルールなので、目新しいモノではありませんが紹介します。


  1. 正しい戦略を持って始める

    総合的にリサーチし、組織が達成したいと考えているビジネス上の結果をベースとした戦略とロードマップを詳細にすることから始め、レポート(帳票)や統合(ETL)を含むシステム設計の基礎を設計するような良いデータモデル構造を開発しましょう。

     

  2. 経験を投じる

    非常に大規模で複雑なBIとデータ移行プログラムを実装するためには、独自のプロジェクト管理・技術的な知識・ビジネス変化のマネジメントスキルのコンビネーションが求められます。プロジェクト管理に責任にあるチームには、豊富な経験と多様なBIプロジェクトを成功に導いた実績を持っていることが不可欠です。その技術の実践的なスキルと知識を持つBIの経験と能力がある人を重要な役割(BIプロジェクトマネージャー、BIデータ設計者、BIチームリーダー)を確保しなければなりません。


    必要な場所に、あなたの持つスキルセットを補完できる外部の人間を探すことができるなら、協力を要請することを恐れないでください。

     

  3. BI成熟度を理解する

    あなたの組織がBI成熟度の中でどこに位置しているのかを理解していることで、BIプロジェクトが現在どこにいるのか、どこに行くべきなのか、どうやってそこに行くのか、正しい見方で考えることができます。The Data Warehousing Institute (TDWI) は、BIプロジェクトの計画と進捗の基準として使用することができるシンプルな6段階のステージを用意しています。

    プロジェクトを迅速に終わらせるため、いくつか手抜きをしようとしてしまうかもしれませんが、標準モデルに基づいた成熟度のステップ手順でプロジェクトを進めることが重要です。

     

  4. スモールスタートし、少しずつ進める

    プロジェクトのマイルストーンは現実的に達成可能なものにしましょう。あまりにもすぐに達成しようとすると、プロジェクトを長期間危険にさらしてしまうだけでなく、短期間で信頼を失ってしまいます。

    設定しプロジェクトチームの完成度と能力を示すように目標に向かって進み、チームのみんなに信頼でき使用できるツールを提供することが出来れば、サイクルの早い段階で信頼を得ることができるます。 

  5. ビジネスニーズに合わせる

    技術そのものに焦点を合わせるよりもビジネスが必要としているものを提供するということを、プロジェクトと定期的な進捗確認を通して確かめ、ビジネスユーザーが探している結果を得ることを確実にするために、BIプロジェクトの全てのステージでプロトタイプを進めていきます。

    時間内・予算内で仕様に沿って有用で実行可能なプロジェクトを遂行することが望ましいですが、これが不可能な場合は、サプライズがないように変更をできるだけ早く伝達します。

 

4番に出てくるThe Data Warehousing Institute (TDWI) のBI成熟度モデルというものを知らなかったので調べました。

以下は発表用資料(PDFに直リンクなので注意)から取ってきました。正式なモデルが描かれているダウンロード先はこちら(要登録)。

実際にこの成熟度モデルの中でのプロジェクトの立ち位置を確認するベンチマークツールがあったので紹介します。
Benchmark Your BI Maturity with TDWI’s Assessment Tool

私の中では、上のモデルは考え方が古いような気がして、他の企業や組織で提唱しているBI成熟度モデルがないかしらべてみると、いくつか発見できました。

hp(PDF直リンク注意)
Gartner
BI INSIDER.com
SAP(動画)

ComponentOne OLAP for SilverlightがBest of Tech・Ed 2011のBI部門を受賞

olap_for_silverlight

 

Best of Tech・Edは毎年1回、Microsoftのパートナー企業が市場に提供しているMicrosft向けの製品・サービスの中から、革新的で優れたモノを選ぶコンテストで、今年は5月中旬にアトランタで開催されました。

今年は15のカテゴリーに344の製品・サービスがノミネートされ、48の製品・サービスが決勝に進み、その中でBI部門を受賞したのが ComponentOne OLAP for Silverlight です。5月18日に授賞式が行われましたが、5月31日にComponentOne社が受賞したことについて正式に発表しました。

この開発ツールを使うことによって、キューブを構築せずにインタラクティブなレポート、チャート、ピボットテーブル、ダッシュボードを簡単に作成できるようになります。基本的には簡単な表やグラフしか作成できませんが、ComponentOne社の別の製品である Studio for Silverlight のコントロールスイートも含まれているので、更に30種類以上のチャートや地図連携など、50以上のユーザーインターフェイスを使ったアプリケーション開発もできます。

Visual Studioでの開発が必要なので、もちろんSelf-Service BIにはほど遠い製品ですが、データをグリグリ回すのではなくある程度見方が決まっている場合、SQL Server Reporting Servicesよりインタラクティブにレポーティングを作成できますし、主要なBIベンダーのBIツールを導入するより圧倒的に安価なのでニーズがあるのでしょうか。

Studio for Silverlightは日本ではグレープシティが販売していますが、OLAP for Silverlightはまだ販売されていないようです。

参考記事:
ComponentOne OLAP for Silverlight Named Winner in Microsoft Best of TechEd 2011 by Penton Media’s Windows IT Pro, SQL Server Magazine, DevProConnections and SharePoint Pro

 

IBMのBIが向かう先、「Big Dataアーキテクチャ構想」

ibm_bigdata

ビジネスインテリジェンスについての情報を追い始めてまだ月日が浅いですが、最も情報収集が難しいのが複雑な製品群を持つIBMです。

今月もIBMの様々な製品の最新バージョンがリリースされています。5月23日の「InfoSphere BigInsights」と「InfoSphere Streams」の新バージョン発表に関するニュース記事が多くのWebメディアで書かれましたが、ほとんどの記事の内容がそれぞれの製品に関することのみです。

その中で、BIも絡めた内容になっていたのは以下2つありました。

@IT MONOist
設備監視、センサーネットワーク管理などに適したデータマネジメント製品

ASCII×TECH
IBM、ゼッタバイト時代のビッグデータ解析に挑む

IBMのBIツールであるCognosは、もちろんそれ単体でも提供されていますが、数多くあるIBMのインフォメーション・マネジメント製品と共にパッケージとしても提供されています。例えば、5月13日に新バージョンがリリースされた(リリース記事すら出てこない)「InfoSphere Warehouse」です。

IBM InfoSphere Warehouse Packs – An Overview
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=KTPQn8z8M3g[/youtube]

Cognosも絡め、ターゲットごとにも動画があります。
IBM InfoSphere Warehouse Pack for Customer Insight
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=icB9n34lOBs[/youtube]

BIベンダー各社もBig Data対応として、EMC Greenplum HDをサポートすることを以前書きましたが、既にBig Dataソリューションを持つIBMは、hadoopを独自の技術で組み込んだ製品「InfoSphere BigInsights」とCognosやSPSSなどのビジネス・アナリティクス製品を連携させる構想があるそうです。

同社ではこのBigInsightsを同社が持つCognosやSPSSなどの分析ソリューション、Netezzaなどの主要ベンダーのデータウェアハウスとの連携を視野に入れた「Big Dataアーキテクチャ構想」のコア機能「Big Data Entereprise Engines」の中心に位置付けている。

この「Big Dataアーキテクチャ構想」って何だと思って検索しても全く情報がないので、今後この構想に関する発表もされるのでしょうか。

最後に、5月17日にIBMがインフォメーション・マネジメントに関する動画を公開してていたのでご紹介します。
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=_0imaQlHfHw[/youtube]

MicroStrategyのFacebookアプリ「Wisdom.com」を試してみた

wisdom

MicroStrategyの副会長兼COOであるサンジュ・バンサル氏が5月16日、今後の戦略についての記者会見を日本で行いました。主なトピックはクラウドでの提供とモバイルBIについてでしたが、一番興味を持ったのはFacebookアプリとして提供している「Wisdom.com」についてです。

BIベンダーがなかなか参入してこないのがソーシャルインテリジェンスの分野です。先日AVOSがリアルタイムBIプラットフォームのTap11の買収を発表したり、その前にはSalesforceがソーシャルメディア解析ツールのRadian6の買収を発表したことが話題になりましたが、ソーシャルメディアモニタリングに力を入れてくるのはWebサービスの企業がほとんどで、BIベンダーはこの分野には入ってきません。

今のところソーシャルインテリジェンスのデータは、その分析ツールの中でのみ閲覧されていますが、今後は自社のビジネスデータと結合した分析をしたいというニーズが出てくるでしょう。それぞれのソーシャルインテリジェンス分析ツールではデータ出力の機能がまだ充実しておらず、もし実際にデータをBIツールに入れて関連性を見たいと思っても簡単にはできません。

そんな中、MicroStrategyが「Wisdom.com」というFacebookアプリの提供を始めました。このアプリでは過去30日分のデータからフィード分析などの分析をしてくれます。文章中の言葉から様々な感情やシチュエーションを分析しているらしいですが、まだ日本語には対応していません。私の友人が投稿・友人に投稿された英語のフィードからでも、Romance,Family,Travelなど文章から推測して正確に分類されていました。

もし英語を使っている友人が多ければ、試してみてください。公式サイトから「Install the App」でFacebookでの承認をし、1日経たないとデータの分析結果が生成されないのでご注意ください。

MicroStrategyでは100人のエンジニアがFacebookのデータ分析ついて関わっているそうで、今後の展開に期待します。

参考記事:
CIO ONLINE
マイクロストラテジー、BIプラットフォームの最新版とFacebookアプリを発表
クラウドWatch
マイクロストラテジー、年内にもBIクラウドを開始か?

Google Apps Marketplaceでデータ分析・BIサービス「Zoho Reports」を提供開始

zoho_reports_google_apps

 

ZohoはGoogle Apps MarketplaceにZoho CRMなど既に5つのサービスを提供していて、今後5週間に渡って毎週1つずつ新しいサービスの提供を追加していくことを先週発表していましたが、5月18日にその第1弾としてZoho Reportsのサービス提供開始を発表しました。

詳しくは以下のZoho blogsの記事をご覧ください。

Google Apps マーケットプレイスでデータ分析・BIサービス「Zoho Reports」を提供開始!

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=XI9Q1tS7zNQ&feature=player_embedded#at=54[/youtube]

 

Google DocsのSpreadsheetsがピボットテーブル機能を追加したという記事を書きましたが、Zoho ReportsはGoogle Spreadsheetsのインポートにも対応しているので、Google Appsを使われている方であればわざわざGoogle Spreadsheetsのピボットテーブル機能を使わず、データだけSpreadsheetsに置いて分析はZoho Reportsを使うという使い分けもできると思います。